投稿日:2015-03-27
出会い頭事故は追突事故に続き、2番目に多い交通事故です。交差点内で発生するケースが大半ですが、物損事故とは違い必ず相手がいる事故で、場合によっては死亡や重傷になることもあります。
ここでは、出会い頭事故の原因や予防策についてご案内いたします。
出会い頭事故とは
出会い頭事故とは、交差点などで違う方向から侵入してきた者同士がぶつかる事故です。ぶつかる相手は自動車とは限らず、自転車や歩行者の場合もあります。見通しが悪く信号のない交差点で発生するケースが大半を占めており、運転手のどちらか、もしくは双方が安全確認をせずに交差点内に侵入することで事故が起きるのです。
出会い頭事故の要因
出会い頭事故の要因として、主に「標識見落とし」、「思い込み」、「認知ミス」の3つが挙げられます。
標識見落とし
出会い頭事故の大半は見通しが悪く信号のない交差点で発生しており、中には一時停止無視が原因であることがあります。よくあるケースとしては、「止まれ」の標識を見落として交差点内に侵入してしまい、優先車両と衝突してしまう場合です。注意力が散漫な状態で運転していたり、携帯電話で話をしたりしながらなど、運転に集中できていない状況では見落としがちになります。
また、停止線を無視して交差点直前で停止する場合も出会い頭事故につながります。「止まれ」の標識がある交差点では必ず停止線手前で停止し、左右から進行してくる右左折車両の有無を確認しましょう。
思い込み
思い込みが原因の事故は、自分の走っている道路が優先道路だと思い込んでしまい事故を起こすケースです。似たような道路幅で、どちらの道路にも一時停止標識がない交差点で発生することが多かったり、「相手は止まってくれるだろう」という思い込みに起因したりするものが多いです。
認知ミス
認知ミスとは運転手の見落としによるもので、カーブミラーを見たり、相手が来ていないかどうかを確認したりしているものの、結果として見落としてしまい事故につながるケースです。自動車は大きいので視界に入りますが、歩行者や自転車は小さいために見落としやすく、事故に発展してしまうことがあります。
出会い頭の事故を防ぐには
では、出会い頭の事故を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。一時停止をきちんと守ったり左右の確認をしたりするのはもちろんですが、優先道路だからといって何も確認せずに進行するのはよくありません。
一時停止をしっかりと
「止まれ」の標識があったら一時停止するのはもちろんですが、走り慣れていない道路でどちらが優先道路かはっきりしない場合は、一度止まって確認することが大切です。「多分大丈夫だろう」という思い込みが事故発生を招いてしまいますので注意しましょう。交差点の状況によっては停止線での停止だけでなく、相手に自車を確認させる位置での停止(交差点直前)、自分が相手を確認できる位置での停止等、「多段階停止」による確認も有効です。
道路標識を必ず確認する
標識の見落としも出会い頭事故の大きな原因の一つであるため、交差点を見つけたら周りに標識がないかどうかをしっかりと確認するようにしてください。特に夜間などは標識が分かりにくいことがあるので日中より注意が必要です。
しっかりと相手を認知する
いくら一時停止をして左右を確認しても、向かってきている車を見落としては話になりません。車に気を取られて歩行者や自転車が来ているのを見落としてしまわないように、カーブミラーをしっかりとチェックして相手が来ていないかどうかを確認することが大切です。
優先道路でも過信しない
優先道路を走っていたとしても交差点がある場合には、カーブミラーを見て対向車の有無を確認することが大切です。「こちら側は優先道路だから大丈夫」と過信していると、急に相手が飛び出してくることも考えられます。すぐ停車できるようなスピードまで減速し、対向車が来るかもしれないと構えておくことも重要でしょう。
出会い頭の事故は、少しの見落としやミスで重大な事故につながるケースがあります。少し意識するだけで事故の数をグッと減らすことができるので、これを機に交差点での走行の意識を高めて事故防止に努めましょう。